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ジョージ・オーウェル - 1984年
ジョージ・オーウェル,新庄 哲夫,George Orwell
(1972-02)

 人の行動・内面のすべてを管理下におこうとする独裁国家オセアニアの話。主人公のウィンストンは真理省(ミニトルー)の役人で党員だが、自国のあり方に疑問を覚え、ささやかな反逆を試みる。

 古典と言えるほど有名なSF小説らしいけどそうとは知らなかった。ただアンサイクロぺディアでよくこれのパロディーを見かけるし(「クライムシンク ミニトルーは記事を極不可思想犯罪と認定 ミニラブは〜」ってやつ、知らない人は検索すると良い)、平沢進も"Big Brother"って曲作るしなんか面白そうと思って買った。期待よりはるかに面白かった。

 世界中が共産主義っぽく独裁されたらどうなるかって話だけど、共産主義が死んだ今でも全く古びてない。超こわい。大なり小なり、管理的な集団ではこういうことがあるからな。

 頭の中から外まで何もかも支配される感じが、簡素で力強い文体から伝わってくる。特に支配方法の書き方がものすごくて、「二重思考(ダブルシンク・矛盾する考えを両方とも心の底から納得すること)」や「新言語(ニュースピーク・言葉の意味を削って、概念そのものをなくしてしまい、党に反逆する思考自体できなくする新しい言語)」の説明は、細部の細部までぎちぎちに詰められてて圧巻。

 で、確かにこの小説は怖いし、救いないけど、正直こんな社会にすこし憧れたりもする。アンチ管理社会の小説ってのはわかってるし、実際にはそんな社会ごめんだけど、でも眺めてる分にはどうしてもしびれる。自分の生活のすべてを監視するテレスクリーンとか、まばたきひとつ・顔のちょっとした痙攣だけで思想犯罪にされるとか、「二分間憎悪」とか「勝利コーヒー」とか「愛情省」とか「戦争は平和である」とか、なんてわかりやすくて、かっこいいんだって思う。なんもかも完全に権力が支配する社会なんて倒錯的に憧れます。後半の拷問の描写なんて最高! テーマよりお話そのものを楽しんでしまった感はあるけど、やっぱり面白かった。

 評価:★★★★★

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